めまいと耳鳴りがしたら直ぐに病院へ

脳腫瘍や脳梗塞など脳が原因で起こるもの

めまいと耳鳴りがしたら直ぐに病院に

 

脳の病気が原因で起こる場合には特に注意が必要です。「脳腫瘍」、特に「聴神経腫瘍」の場合耳に症状があらわれやすく、初期症状には難聴、耳鳴りが挙げられます。これは、前庭(ぜんてい)神経と呼ばれる部分に腫瘍ができることで、音の情報や体のバランスを保つための情報が脳へ伝えられなくなるためです。腫瘍が大きくなると、めまいやふらつきなどの症状もあらわれます。

 

また、「脳梗塞」の前兆として突然高い音の耳鳴りがするということがあります。

 

ほかにもめまいや頭痛、手足が痺れる、ろれつが回らないなどといった症状がある場合、脳梗塞の初期症状である可能性があります。このような前兆があらわれた時点で迷わず直ちに救急車を呼び、一刻も早く病院へ向かいましょう。脳梗塞の治療はどこの医療機関でも行なっているわけではないため、自分で歩ける状態だったとしてもまずは119番に連絡し指示を仰ぎ、救急車で移動することをお勧めします。

突発性難聴やメニエール病など耳が原因のもの

めまいや耳鳴りがある場合に疑われる病気に「突発性難聴」があります。突発性難聴はその病名通り突然耳が聞こえづらくなる病気です。治療が遅れると聴力が戻りにくくなるため、なるべく早い受診が望まれます。

 

症状が出てからできれば2日以内、遅くても2週間以内には受診する必要があります。原因はいまだわかっておらず、完全な予防法もないのが現状です。

 

突発性難聴による難聴は、両耳ではなく片方の場合が多いという特徴があります。

 

突発性難聴とよく似た症状の病気に「メニエール病」があります。

 

メニエール病もまだそのメカニズムは解明されていませんが、「内リンパ水腫」が原因であるといわれています。内耳にある骨迷路と膜迷路と呼ばれる器官には内リンパ液が満たされているのですが、何らかの原因でこの液体の量が調節出来なくなり、内リンパ水腫ができてしまうことで難聴などの症状があらわれるのです。症状は難聴のほか、耳鳴りや回転性のめまいが起こります。

 

メニエール病も進行すると後遺症が残ることがあるため、早めに病院で診察を受ける必要があります。

外リンパ瘻や感染症が原因の場合も

「外リンパ瘻」とは、強く鼻をかんだり海に潜ったりすることで耳の中に圧力がかかり、内耳窓と呼ばれる部分に小さな穴が開くことで発症する病気です。リンパ液が内耳から中耳へ漏れることでめまいが生じ、蝸牛にまで障害が及ぶと耳鳴りや難聴が起こります。

 

急性中耳炎や慢性中耳炎、髄膜炎などが原因となるケースもあります。これらはウイルスや細菌に感染することで起こります。感染症の場合は比較的治りやすいですが、進行すると手術が必要になることもあるため、やはり早めに治療を開始することが重要となります。

 

めまいと耳鳴りがあらわれる病気はこのほかにもいくつかありますが、脳に異常はなく内耳の障害が原因であれば命に関わるようなことはありません。突然めまいに襲われたときにも慌てず、症状が治まるのを待ちましょう。そして原因が何であれ、早期発見、早期治療にこしたことはありません。早めの受診を心がけましょう。