めまいと耳鳴りを漢方で治す

めまいや耳鳴りが起こりやすい人の体質

めまいと耳鳴りを漢方で治す

 

めまいや耳鳴りに悩む人は、主に中年期以降の女性が多いと言われ、更年期障害の一症状として発症する場合も少なくありません。

 

常に症状を感じていたり、強いストレスを感じた時に特にひどくなってしまうなど、症状の出方や度合はさまざまですが、漢方の考え方では、めまいや耳鳴りは主に「虚証」と呼ばれる体質の人に起こりやすいと言われています。虚証の人には幾つかの特徴がありますが、女性に顕著なのが、冷え性で低血圧、常に顔色が悪く脈が遅めといった体質を持つ人です。

 

この体質の人は全身の巡りも良くないことから、胃腸の調子も常に悪く、免疫力が低下してしることもあって、更年期障害の症状が重くなりやすく、元々耳の器官が弱い人は、特に耳鳴り等に悩まされやすくなります。漢方薬は同じ症状の改善を目指すものでも幾つか種類があり、体質や体調によって処方が変わってきます。まずは漢方医に脈診や舌診によって体質を見極めてもらうことが肝心で、その上で最適な薬の処方を受けることで改善を図って行きます。

更年期障害の自覚がある人は他の症状も参考に

めまいや耳鳴りは、更年期に差し掛かった女性に多い症状であることから、更年期の不快な症状を解決することに役立つ漢方薬によって体質改善が促され、結果、耳鳴り等も治まってくることもあります。更年期に役立つ漢方薬も、虚実の証やその時の体調によって処方が変わってきますが、女性の巡りを良くすることに役立つ桂枝茯苓丸や加味逍遙散が一般的となっています。

 

特に体力が落ちている人には、真武湯や半夏白朮天麻湯、立ちくらみの多い人には苓桂朮甘湯が使われます。神経のたかぶりが症状を招いていると疑われる人には、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯が症状を抑えることに効果を発揮すると言われます。比較的体力のある人には五苓散や、イライラが強く、不眠などにも悩まされている人には釣藤散が良いとされています。

 

いずれも自己判断ではなく、漢方医の診断を受けて漢方薬剤師の処方のもとに服用してこそ、より良い効能を得ることができます。

ほかの病気が隠れている可能性にも注意

医師の診察を受けて正しく処方された漢方薬の服用を続けることによって、体質改善においても、対症療法としても良い効能が得られる可能性が高まりますが、単に更年期障害による諸症状の一つではなく、重大な病気のサインとして症状があらわれていることも考えられますので、自己判断による対処は禁物です。

 

最も多いのはメニエール病の発症と言われ、こちらは西洋医学のほうが効果が早い薬もあり、いずれにしても早めに正しい診断を受けることが大切です。このほか、高血圧による症状の一つとしてあらわれ、動脈硬化や脳梗塞など、重大な病気の予兆ということも考えられます。

 

更年期にはさまざまな症状が出てきますが、単なる更年期障害とやり過ごさず、気になる症状が続く場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。多くの診療科の受診が困難な場合、まず内科で血液検査を受けることで、さまざまな病気のサインを発見することができます。